oBikeも資金調達、熾烈な争いを繰り広げる自転車シェアサービスの未来は!?

シンガポールで自転車シェアリングサービスを提供しているoBikeは、グローバルにビジネスを拡大するためにGrishin Roboticsを中心とした投資家からシリーズBラウンドで4,500万ドル(6,155万シンガポールドル)を調達した。

 Grishin Roboticsはロシアの起業家ドミトリーグリシンによって設立され、スマート・ハードウェア、ロボット、IoTを専門とする1億ドルのベンチャーファンドである。

 IoT市場はより安価な部品、デジタルによるものづくり、3Dプリンター、クラウドファンディング等の発達により、2020年までに1兆ドルの市場規模に成長すると予測し、その投資テーマに合致するものとして今回oBikeへの投資がなされた。

Grishin Roboticsは、アリババ香港アントレプレナーファンドからも支援を受けており、香港を拠点に自転車シェアリングサービスを提供しているGobeeにも投資をしている。また今年の初めに、米国を拠点に自転車シェアリングサービスを提供するSpinにもシリーズAラウンドで800万ドルの投資を行っている。

oBike20171月にシンガポールで事業を開始し、その後オーストラリア、ドイツ、マレーシア、オランダ、台湾、タイ、イギリスと急速に事業を拡大している。 

oBikeの自転車はGPS技術を利用してリアルタイムで現在使用されている自転車や空き自転車の位置を把握し、モバイルアプリを介してQRコードをスキャンすることによってロックを解除し使用することが可能である。

oBikeのチーフマーケティングオフィサーで共同設立者のEdward Chenは、「このサービスで通勤者に柔軟性と利便性を提供し、同時に二酸化炭素を始めとする温室効果ガスの削減の一助になることを願っている」と語る。

同社は、中国を拠点にしグローバルに自動車シェアリングサービスを展開している、Mobikeofoと最も身近な輸送手段の成り手として熾烈な競争を繰り広げている。

これら3社は全てグローバル展開を加速するために資金調達を実施している。Mobikeは今年6月にテンセントやセイコア・キャピタルから6億ドルを調達し、札幌でサービスを開始し福岡でもサービスを準備中である。一方ofoは今年7月にアリババやHony CapitalCITIC プライベートエクイティから7億ドルの資金調達を実施し、日本ではソフトバンクグループと共同でビジネスを開始する予定である。

一方、中国では利用者のマナーが守られず、電子キーを破壊して無断で乗り回したり、レンタルした自転車を放置し、駐輪(放置)自転車が街の通りや交差点をふさぐといった問題も生じはじめている。また偽のQRコードを製造し、詐欺集団にレンタル料が送金されるという事件も起こった。Mobikeofoだけでなく類似のサービスが続々と登場した中国では、一部の企業でレンタルした自転車が回収できなくなり倒産する企業も現れている。

中国政府はこれまで自転車シェアサービスに比較的協力的であったが、上記のような問題が重なってくると一気に規制やサービス停止に動く可能性もある。

大手グローバル企業も巻き込んだ自転車シェアリングサービスの熾烈な争い。資金調達の額からするとMobikeofoが抜きん出ていると言えるが、これらの企業の中から勝利する企業が出てくるのか、それともこのサービスによる社会問題を解決できず縮小していくのか注目していきたい。

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