遺伝子検査会社のPrenetics、シリーズBラウンドで総額4,000万ドルの資金調達

遺伝子検査のスタートアップであるPreneticsは、Beyond VenturesとAlibaba Hong Kong Entrepreneurs Fundをリードインベスターとした投資家から総額4000万ドルのシリーズBラウンドの資金調達を実施した。

このラウンドには、Yuantai Investment Partners、mFund、eGarden Venturesの資金も含まれており、Preneticsの調達額はこれまでに5,000万ドルに達している。調達資金はビッグデータを利用した大規模なデータ分析システムの構築、機械学習と人工知能(AI)の活用、研究開発の継続、エンジニアと科学者のさらなる採用、M&A、東南アジアと中国全体へのサービスの拡大に使用される予定だ。

PreneticsのCEO Danny Yeungは、「1つの製品から予防医療にフォーカスした健康エコシステムを構築した」と語る。実際に同社は胎児の染色体異常を調べる家族DNAスクリーニングサービスからスタートし、現在は遺伝的健康状態、食事や投薬に対する反応、遺伝性癌のリスクを調べる検査などサービスを多様化している。また遺伝子検査を受けると、そのDNAプロファイルをもとに、 パーソナルダイエットプログラムの作成やライフスタイルの改善を行うことが出来るデジタルヘルスコーチングアプリの利用が可能となり、予防医療の効果は期待できるだろう。

またPreneticsは、プルデンシャル、AIA、HSBC保険、Muang Thai Lifeなどの大手保険会社と提携し、保険契約者に遺伝子検査を提供している。香港でスタートしたこのサービスは、現在は香港、シンガポール、マレーシア、タイで販売しており、今後さらに多くの国での発売を予定している。

Preneticsは、既に20万件の遺伝子検査を実施しており、今後の遺伝子検査の売上高は10年以内に100億ドルに達すると予測している。

Alibaba Hong Kong Entrepreneurs Fundのエグゼクティブディレクター、Cindy Chowは次のように述べている。「私たちはPreneticsが持つミッションとビジネス戦略に非常に感銘を受けている。同社は短期間で東南アジアの遺伝子検査とデジタルヘルスマーケットのリーダーとなった。私たちは、Alibabaの企業ネットワークを活かし、Preneticsと密に協力し、さらに価値ある健康情報やサービスを顧客に提供していく。」

 

参考

Alibaba Hong Entrepreneurs Fundは、2015年に非営利団体として立ち上げられ、Alibabaに貢献する可能性のある企業を支援している。 Alibabaは電子商取引で最も有名だが、Alibaba Health Information Technology(Ali Healthとも呼ばれている)という医療関連の子会社も運営している。

Beyond Venturesは、都市部への投資にフォーカスした唯一のVCファンドだ。同社の親会社であるeGarden Venturesは、より幅広い地域への投資をしているが、主にテクノロジー、メディア、テレコム分野の企業への投資をしている。

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